27日夕方、鹿児島県伊佐市の太陽光発電施設で火災がありました。
消火作業中に爆発が起き、消防隊員4人がやけどを負い1人が入院しています。
太陽光発電施設の火災は発生例が少ないため、警察と消防は29日以降、国の調査機関と連携して火事の原因を調べることにしています。

坂口輝記者
「一夜明けました。建物はすすけて、変形しているのが確認できます」

警察と消防によりますと、27日午後6時10分ごろ、伊佐市大口大田の太陽光発電施設ハヤシエネルギーシステムで「白煙が出ている」と、近所の人から消防に通報がありました。

消防隊員が建物に充満していた煙を出すため、外にある排煙装置を使おうとしたところ爆発が起こり、20代から40代の男性隊員4人がけがをしました。

このうち1人は顔や手などに重いやけどを負い、入院しています。

全員、意識はあるということです。

近所の住民
「爆発したような音がした」

現場は発電した電気をためる蓄電設備で、蓄電池がショートするおそれがあるため、水を使った消火作業は行われませんでした。

消防によりますと、28日午後2時半ごろに鎮火が確認され、ソーラーパネルへの延焼もないということです。

現場は伊佐市役所から直線距離で約2.5キロで、周囲には田畑が広がっています。

太陽光発電施設の火災は全国的にも発生例が少ないため、警察と消防は29日以降、国の調査機関などと連携して、火事の原因を調べるとしています。