提供:公益社団法人2025年日本国際博覧会大阪パビリオン

大阪府と大阪市は7月1日、来年の大阪・関西万博で出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」の工事現場で、作業員が指を負傷したと発表しました。

大阪府などによると、労働災害が発生したのは、万博で出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」の工事現場です。


◆命に別状なく…感染症防止のため1週間程度入院

建設中の大阪ヘルスケアパビリオン(6月20日撮影)

1日午前11時ごろ、男性作業員が、電動ドリルの先に取り付ける「ホールソー」と呼ばれる工具で壁に穴を開け、パビリオンの1階に設置される予定のトイレの配管を通す作業を行っていました。

その際、誤って手を滑らせ、左手の親指に刃先が接触し、親指を負傷したということです。

大阪府と市によると、命に別状はなく、何針か指を縫う治療が行われ、感染症の防止のため、1週間程度入院する予定だととしています。


◆大阪ヘルスケアパビリオンでの労働災害は初めて

労働災害の発生場所(提供:大阪府市万博推進局)

大阪府と市は、発生後すぐに施工業者から報告を受けたものの、負傷程度が軽いとの報告だったことから公表していませんでしたが、1日夕方ごろ、指を縫う治療が行われたことが分かり、2日午前0時すぎに公表しました。

大阪ヘルスケアパビリオンでの労働災害の発生は初めてだということで、今後、元請けの竹中工務店が労働基準監督署に届け出る方針だということです。