独アウディは、人気プレミアムハッチバック・セダンの「A3」シリーズを一部改良したと発表しました。

新型「小さな高級車」の姿とは!?

 独アウディは2024年3月12日、コンパクトハッチバックおよびセダンで構成される「A3」シリーズを一部改良し、デザインの刷新と装備の充足、スポーティさを向上させたと欧州で発表しました。

 アウディ「A3」シリーズは1996年に登場したコンパクトカーで、当初はアウディ最小モデルとしてデビュー。

 プレミアムコンパクトと呼ばれる“小さな高級車”のセグメントを牽引し、現在では同社のラインナップのなかで最も人気のモデルに成長しています。

 2014年からは5ドアハッチバックモデル「スポーツバック」に加え、4ドアセダンモデルも登場。現行モデルは4代目にあたり、日本では2021年から販売されています。
 
 そんな現行A3が今回アップグレードを実施し、新型モデルへと生まれ変わりました。

 フロントフェイスには、最新のアウディ車に共通するフレームレスの六角形シングルフレームを採用。

 大型のサイドエアインテークとともにダイナミックかつワイドな形状へと変更され、ボディをより低く見せる効果により新型A3のスポーティなキャラクターを明確に表現しています。

 またリアデザインも同様に、RSモデルからインスピレーションを得た新形状のバンパーとディフューザーが、同車を先進的でスポーティな印象へと仕立て上げました。

 新型A3の機能面での特徴として、シリーズで初めてデジタルデイタイムランニングライトシグネチャーを最大4種類の中から選択し変更することが可能となっています。

 このデジタルデイタイムランニングライトは、LEDおよびマトリクスLEDヘッドライトのハウジング上端に3列に設置された24個のピクセルエレメントを使用して作成されるもので、A3モデルのスポーティなキャラクターを強調します。

 インテリアもこれまで以上にシャープなデザインへと進化し、センターコンソールが再デザインされたほか、シフターのデザイン、エアベント、インテリアライト、ファブリックの装飾など多岐に渡って刷新。

 さらに機能性も大幅に拡充され、マルチファンクション機能を備えた3本スポーク本革巻きステアリングホイールやアンビエントライトパッケージ、長さと角度を調整できるフロントセンターアームレストなどが標準装備されました。

 また、インテリアにおける大きな変更点といえるのが、フロントドアの内側にバックライトが装着されたこと。

 この機能を実現するために、ドア内張りのファブリックパネルにはレーザーカットが300回も施されるなどの加工が行なわれ、内側から発せられる光源によって5つのセグメントが照らし出されます。

 またバックライトは車両のロックや解除の際にも点灯し、機能性と感動的なデザイン体験を両立。さらに30色のカラーを選択できるため、細かい希望に応じたカスタマイズも可能です。

 さらに新型A3は数多くのコネクテッドサービス、オンデマンド機能も備えているほか、10.1インチのタッチディスプレイ、ワイヤレス充電機能、USB-C充電ポートなど、快適に移動するための装備を充実させています。

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 欧州での新型A3の受注は2024年3月から受注が開始され、従来通りスポーツバックとセダンがラインナップされるほか、年末にはプラグインハイブリッドモデルも追加される予定だということです。