スズキのイタリア法人は2024年4月17日、プラグインハイブリッドSUV「アクロス プラグイン」の改良モデルを発売すると発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。

スズキの新型「高級SUV」誕生! 絶対違反できない装置搭載

 スズキのイタリア法人は2024年4月17日、プラグインハイブリッドSUV「アクロス プラグイン」(以下アクロス)の改良モデルを発売すると発表しました。

 アクロスはトヨタ「RAV4」のプラグインハイブリッド車(PHEV)のOEM(相手先ブランドによる生産)車です。

 2020年に欧州専売モデルとしてデビューしました。エクステリアはバッジ変更だけにとどまらず、ヘッドライトとバンパーをスズキ専用デザインとし、RAV4 PHEVよりすっきりとした顔だちに仕上がっています。

 パワートレインはRAV4 PHEVと基本的に同じです。2.5リッタープラグインハイブリッドシステムにE-Four(電気式4WD)を組み合わせたもので、システム最高出力225kW(306PS)を発生します。

 駆動用バッテリーの総電力量は18.1kWhで、EV走行距離は95kmです。

 今回の主な改良点は、インテリジェント・スピード・アシスタンス(ISA)と呼ばれる装置の追加です。

 ISAは、車載カメラやカーナビのGPSなどを介して制限速度を検知し、速度超過にならないよう制御する、いわばスピード違反防止システムです。2024年7月からEU域内で登録される全ての新型車に搭載されることが義務されます。

 ISAの追加にともないADAS(先進運転支援システム)がアップデートされたほか、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応したディスプレイオーディオが9インチから12.3インチに拡大、また搭乗人数に応じて空調を制御する「S-Flow」機能が追加されるなど、装備の拡充が図られました。

 安全性、快適性を向上させながら価格は据え置きの5万5400ユーロ(約903万円)です。