2024年5月16日、ベントレーは、新型「コンチネンタルGT」を同年6月に世界初披露すると発表。一体どのようなクルマなのでしょうか。

新型コンチネンタルGTは歴代初のPHEVへ

 2024年5月16日、ベントレーモーターズ(以下、ベントレー)は、新型「コンチネンタルGT」を同年6月に世界初披露することを正式に発表しました。

 コンチネンタルGTはベントレーを代表する2ドア4シーターのクーペモデルで、初代コンチネンタルGTは2002年に誕生しました。

 初代の発売当初、4シーターで4WD、最高出力500ps以上・最高速度300km/h以上のパフォーマンスを持つパッケージに加え、職人による手作業での精緻なインテリアとの組み合わせで人々を驚かしました。

 そしてモダンでラグジュアリーなグランドツアラーという新しいマーケットを作り出したと同時に、発売から4年余りでベントレーの年間生産台数を1000台前後から1万台以上に引き上げた、ブランド復活の立役者とされています。

 現行モデルとなる3代目は2017年8月に登場。基本とする哲学やイメージを継承しつつ、新しい専用プラットフォームをベースに、新エンジン、新サスペンション、新電装アーキテクチャー、新技術、新内外装デザインが採用されました。

 そんな中、ベントレーは2030年までの全車種電動化に向けて、象徴的なW型12気筒エンジンを2024年4月に生産終了。

 集大成として、現行「コンチネンタルGT スピード」がベース車両となる限定車「バトゥール/バトゥール コンバーチブル」を発売し、20年に渡るW型12気筒エンジンの歴史に幕を下ろします。
 
 そのバトンを受け継ぐかのように、同年5月に新型「コンチネンタルGT」の最新情報と同時に、プロトタイプの写真が公開されました。

 4代目となる新型は、歴代モデル初のPHEV(プラグインハイブリッド)となり、新たな電動パワートレイン「ウルトラパフォーマンスハイブリッド」が初めて採用されます。

 新型V8エンジンに電動モーターを組み合わせたこのハイブリッドシステムにより、最高出力782ps・最大トルク1000Nmを発揮。

 また電気の力のみで80kmの走行が可能なほか、50g/km以下のCO2排出量(WLTPモード)を実現しているといいます。

 シャシーにはトルクベクタリング機能付きアクティブAWDやAWS(四輪操舵システム)、電子制御LSD、48Vアクティブアンチロールコントロール、新型のデュアルバルブダンパーなど、最新のテクノロジーが惜しみなく盛り込まれ、現代のベントレーにふさわしい最新モデルに仕上がっているとのことです。

 発表前から注目を集めている新型コンチネンタルGTは、ベントレーが築いてきた105年の歴史のなかで、最もパワフルかつダイナミックなロードカーであるだけでなく、ハンドクラフトの贅沢さと卓越した素材はそのままに、最もサステナブルなモデルになるといいます。