東京証券取引所などを傘下に置く日本取引所グループ(JPX)が30日発表した2024年3月期連結決算は、売上高に当たる営業収益が前期比14.1%増の1528億円、純利益が31.2%増の608億円でいずれも過去最高を更新した。株取引が活況で手数料収入が増えた。

 同時に公表した25年3月期の連結業績予想は、純利益を12.0%減の535億円と見込んだ。前期に一部資産の売却益を計上した反動減が出るとしている。

 山道裕己最高経営責任者(CEO)は記者会見で、政府が「資産運用立国」の実現を目指していることなどを踏まえて「市場の活性化に向けて関連する施策の拡充を図る」と述べた。