1987(昭和62)年5月10日、「帝銀事件」の平沢貞通死刑囚が95歳で獄中死した。48年に都内にあった帝国銀行の支店の行員らに青酸化合物を飲ませ、12人を殺害したとして逮捕された。55年に死刑が確定した後も、獄中から無実を訴え続けた。ひつぎは養子の平沢武彦さん(左)らに抱えられ、無言の帰宅をした。