栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク」で1日、県の天然記念物で樹齢160年の「大藤」が満開を迎えた。長さ140〜150センチにもなる薄紫の花房が、広さ千平方メートルの藤棚からシャワーが降り注ぐように垂れ下がり、園内を甘い香りで包みこんだ。

 同じく県の天然記念物の「白藤」も見頃という。同園は大型連休中に約38万人の来場者を見込む。営業部の関和勝美部長は「大藤は今が最も美しい。3日以降は色あせ始める」として、早めの来園を呼びかけた。

 1日は小雨の中、多くの観光客が散策を楽しんだ。友人と計3人で茨城県から訪れた学童指導員増田鈴さん(25)は「香りでリラックスできる」と笑顔を見せた。