天安門事件から34年となった4日、東京都内の各所で犠牲者への追悼集会が開かれた。事件があった1989年より後に生まれた中国人の若者らも主催者に加わった。習近平指導部の抑圧的な統治下で将来に希望を見いだせない中国国内の人々に連帯を示した。事件当時を知らない世代が主催者として参加するのは異例だ。

 日本での集会はこれまで、事件当時の関係者が主導してきたが、今回、昨年11月に中国各地で人々が厳格な新型コロナウイルス対策に白い紙を掲げて抗議した「白紙運動」に触発された中国人留学生らが参画。帰国後に当局の圧力を受けるリスクを冒しており、指導部に対する若者の不信感の強さがうかがえる。