「痛切に反省」「痛恨の極み」「深くおわび」。宝塚歌劇団の女性俳優が急死した問題で、親会社の阪急阪神ホールディングス側が28日に開いた記者会見では、口を真一文字に結び神妙な顔つきをした幹部らが口々に謝罪や反省の言葉を繰り返した。

 阪急側は、大阪府豊中市にある系列ホテルの宴会場で会見を開催。阪急電鉄の嶋田泰夫社長ら3人の幹部は黒いスーツ姿で現れ、直立して「ご遺族の心情を思うと、取り返しのつかないことをして申し開きできない」と述べて報道陣の前で数秒間頭を下げた。着席後、嶋田社長らは終始うつむきがちで対応した。

 「(いじめがあったと言うなら)証拠を見せていただきたい」などと発言し、インターネット上で非難された歌劇団の村上浩爾理事長は、発言について記者に問われると「非常に恥ずかしく、申し訳ないという思いでいっぱい。思いが至らずにあのような発言をしたことを反省している」と後悔を口にした。

 阪急側はパワハラを認めて謝罪する一方で、上級生については「悪意はなかった」と釈明し続けた。