市役所職員を名乗って高齢女性からキャッシュカードをだまし取ったとして、兵庫県警伊丹署は26日、詐欺の疑いで、大阪府豊中市の大学生の男(21)を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳の何者かと共謀し、4月15、16日の2日間にわたり、伊丹市の無職女性(89)方に市役所職員をかたって「保険の還付金があるが、期限が切れている」などとうその電話をかけ、市役所職員になりすました大学生の男がキャッシュカード1枚をだまし取った疑い。調べに対し、大筋で容疑を認めているという。

 キャッシュカードを渡した後に女性が銀行に確認して気付き、現金の被害はなかった。同署によると、防犯カメラの映像などから大学生が浮上したという。