明治天皇陵(京都市伏見区)に設置されたちょうず鉢と石柵が、黒いスプレーで落書きされていたことが8日、管理を担う宮内庁の桃山陵墓監区事務所への取材で分かった。文字のようなものが複数書かれており、事務所は伏見署に被害届を提出した。

 事務所によると、ちょうず鉢と石柵は230段ある大階段を上ったところにあり、夜間も含めて自由に出入りできる。

 参拝者が4日朝、落書きがあると事務所に連絡。ちょうず鉢は二つの側面に複数書かれており、スプレーのインクが垂れていた。石柵は縦書きで書かれていた。

 担当者は「心ない行動に憤りを感じる。二度と起きてほしくない」と話している。