名古屋大病院は、同大大学院医学系研究科の学生が、患者の電子カルテ画面などの写真を交流サイト(SNS)に投稿していたと、16日までにホームページで明らかにした。投稿は既に削除されており「情報が不正使用された事実は確認されていない」としている。

 病院によると、2020年3月、学生は患者2人の氏名や入院診療科名などの情報が含まれる電子カルテ画面を、SNSに投稿した。個人は特定されないが、この2人とは別の患者の手術画像なども投稿していた。

 丸山彰一病院長は「事態を重く受け止め、学生への倫理教育を徹底し、再発防止に努める」としている。