旧ソ連・ジョージア(グルジア)の首都トビリシの議会棟周辺で4月30日、外国から資金提供を受ける団体などをスパイと同義の「外国のエージェント(代理人)」に指定する法案に反対するデモがあった。野党支持のデモ隊と警察が衝突し、警察は催涙ガスや放水でデモ隊を排除。タス通信によると、多数が拘束された。

 内務省は、デモ隊が投石などの暴力に訴えたため実力行使したと説明した。複数の警察官が負傷したという。

 政権与党「ジョージアの夢」は、野党側の抗議を受けて昨年撤回した法案を再び提出。議会は法案を17日に第1読会で基本採択し、30日も可決に向けた審議が行われた。