【キーウ共同】ロシアの侵攻が続くウクライナのアンドリー・シビハ第1外務次官は、安全保障に関する日本との協力に関し「(7月の)NATO首脳会議までに合意文書に署名したい」と語った。インド太平洋地域との連携強化を目指すウクライナは、同地域での日本のリーダーシップにも強い期待を示した。共同通信の単独インタビューに23日までに応じた。

 ウクライナの長期的な安全保障を約束するため、先進7カ国(G7)を含む各国がウクライナと2国間の安保協力の合意に向けて交渉を進めている。これまでに英国やフランス、カナダなど計9カ国が署名した。

 日本とは人道支援やエネルギー技術、サイバーセキュリティー強化、偽情報対策などの分野で協力を協議。「インド太平洋地域のリーダーとして日本が最初に署名する国になるよう願っている」と述べた。

 ウクライナが提唱する和平案「平和の公式」を協議するため6月に開催される「世界平和サミット」が「平和への重要な一歩となり、ウクライナだけではなく全世界の利益になると信じている」と強調した。