【北京、ワシントン共同】中国軍は台湾を包囲する海空域で24日、2日目の軍事演習を始めた。台湾を管轄する軍東部戦区が明らかにした。中国は台湾で20日就任した民主進歩党の頼清徳総統を台湾独立派と見なして非難しており、軍事や経済を含むあらゆる手段で圧力を強化する構えだ。

 米国務省の報道担当者は「数十年にわたり地域の平和と安定を維持してきた規範を損なうものだ」と批判。「自制して行動するよう強く求める」と述べ、台湾と緊密に連携して注視していると中国をけん制した。共同通信の取材に答えた。

 演習は台湾本島周辺や金門島付近などで実施、陸海空軍や核ミサイル部隊を管轄するロケット軍が参加した。