【エルサレム共同】イスラエルのガラント国防相は23日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで進める限定的地上作戦について「さらに多くの部隊を増強する」と述べ、作戦を拡大する方針を明らかにした。地元メディアが伝えた。ガラント氏は空爆強化の考えも表明しており、人道危機がさらに深刻化しそうだ。ロイター通信は市民の話として、軍がラファで西進していると報じた。

 ガラント氏はガザの沖合を艦艇で視察した。「人質帰還の条件を整える」とも述べ、戦闘休止や人質解放を巡る間接交渉でイスラム組織ハマスに圧力をかけることを示唆した。

 米ニュースサイト、アクシオスによると、イスラエルの対外特務機関モサドのバルネア長官とバーンズ米中央情報局(CIA)長官が近く欧州で会談する予定。米国と共に間接交渉を仲介するカタールやエジプトも参加し、交渉再開に向けた地ならしをするという。

 イスラエル軍は限定的地上作戦で支援物資搬送の大動脈、ラファ検問所を封鎖した。