【台北共同】台湾の林佳竜外交部長(外相)は台北市で24日記者会見し、スイス・ジュネーブで27日から開かれる世界保健機関(WHO)総会に参加するための招待状が届いていないと明らかにした。中国の圧力が原因だと説明した。

 林氏は、台湾が世界に誇る健康保険制度を持っていることなどを強調し、台湾には世界の医療の発展に貢献する意志も能力もあると主張。中台の政治的争いと台湾のWHO総会参加は分けて考えるべきだとし、友好国と協力し参加に向け最後まで努力すると表明した。

 台湾は、中国が独立派と見なす民主進歩党(民進党)政権発足を受け、2017年以降は中国の反対でWHO総会への出席を阻まれている。