食材の宝庫と言われる丹波の魅力を伝え、SNSで積極発信してもらおうと、大学生向けのセミナーが京都府京丹波町の道の駅「和」であった。今の時期に道の駅に併設される「鮎(あゆ)ガーデン」で、アユのつかみ取りを学生が体験。取れたてを塩焼きにして試食する姿も写真に収め、「映える」手法を考えた。

 観光資源発掘や観光客誘致に学生にも関わってもらおうと府が企画。23日のセミナーには、府内の大学に通う学生19人が参加した。

 つかみ取りでは、すばしっこいアユを捕らえるのに苦労したり、アユを手にして喜んだりする様子を、互いにスマートフォンで撮影し合った。

 アユの塩焼き、身をほぐした炊き込みご飯とともに、道の駅に並ぶ弁当や総菜も併せて写真を撮り、仲間と分け合いながら豊かな食文化を体感した。

 京都産業大4年の学生(21)は「丹波へ来るのは初めてで自然の豊かさに驚いた。インバウンドの人にも見てもらえるような投稿をしたい」と話した。

 インスタグラムの効果的な使い方や写真の編集を学ぶ講座もあった。