お金の増やし方についての著書があり、節約家としても知られる、芸人・厚切りジェイソンさん。ムダなものには一切お金を使わない、という彼は、膨らみがちな家族のレジャー費用をどうやって抑えているのでしょうか? お話を聞いてきました!

▶教えてくれたのは…
厚切りジェイソンさん


1986年アメリカ・ミシガン州生まれ。テラスカイグループの役員として働きながら、2014年にお笑い芸人としてデビュー。2021年に発売した『ジェイソン流お金の増やし方』(ぴあ)が70万部超のベストセラーになり、独自の節約術などお金に対する考え方が注目されている。

新刊のテーマは「稼ぎ方」
『ジェイソン流お金の稼ぎ方』(ぴあ)は、投資資金を貯めたい人や、思うように稼げず悩む人に、効率よく稼ぐための方法を伝える内容。ジェイソンさんの経験に基づいて導き出された、お金を稼ぐ力をつけるヒントが詰まっている。

ムダなお金を使わないための法則1・お出かけ先の決め方を変える

■誰が、どうやって決める?
ありがちな決め方
子どもに「どこに行きたい?」と聞く

僕ならこうする
親が「今回はここに行く!」という
子どもに聞くと、深く考えずにテーマパークに行きたいという答えになってしまいがちだから、子どもの要望は聞かずに親が主導権を握ったほうがいい。「今回はここに行って楽しみましょう」と親が決めて提案すればいいだけ。



■行き先の決め方は?
ありがちな決め方
どこに行きたいかを考える

僕ならこうする
安く行けるところから探す
「ここに行きたいから安く行ける方法はないか」と探すのが一般的だけど、僕の場合は、「安く行けるところはどこがあるのか」という発想で探している。この期間は格安で行けるなどの、キャンペーン情報も日頃集めているよ。



結論「子どもに相談しない。主導権は親が握る」



ムダなお金を使わないための法則2・情報の探し方を変える

ネットで検索するならあえてグーグルのキーワード検索に
どこかに安く行く方法を調べるときは、シンプルに検索できるツールを使うようにしているよ。だから僕はグーグルだけで充分。目的地や施設名などでキーワード検索すると、キャンペーンやおトクな情報もすぐに出てくるし、SNSはよけいな情報も含まれるので、ムダづかいのもとになりがち。
例えばアメリカの僕の両親に会いに行くときは、航空券の価格を比較するサイトで、いちばん安く買える半年前から準備している。
ちなみにおトクな「箱根フリーパス」の情報などは、小田急線の車内広告で見つけたよ。

SNSは本当の世界じゃない。惑わされないで
SNSはすべて真実がアップされているわけではないから、多かれ少なかれうそも混じった世界。そして人は見せられたことをやりたくなるから、影響されやすい人は最初から見なければいいと思う。ムダなお金を使わずにすむよ。



僕ならこうする
ママ友&パパ友の口コミや地域の新聞、広報誌などから情報を得る
子どもの友達のママやパパに「今、安いチケットがあるから、ここに行きませんか?」と誘われて一緒に行ったり、自宅のポストに入っている地域の情報が掲載された新聞などを見て、公共の施設を利用することもあるよ。



結論「ローカルな情報に注目を!SNSで探したりはしないよ」



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お出かけの際、子どもに行きたい場所を聞いているご家庭は多いはず。それから場所をSNSで調べるのが常套手段。これが、出費が増える原因だったなんて!「発想を少し変えるだけで支出が変わるよ」という厚切りジェイソンさんの言葉に深くうなずかされました…。みなさんも、「ちょっとしたこと」からお出かけを見直してみませんか?

撮影/島本絵梨佳 イラスト/風間勇人 取材・文/生島典子