世界中で大ヒットしたサスペンス映画をミュージカル化した『ボディガード』。東京、山形公演を経て、3月30日に大阪公演が開幕。初日公演直前に、主要キャストによる取材会がおこなわれ、意外なゲストも駆けつけてオープニングを盛り上げた。

◆ 「特殊詐欺」繋がり、スペシャルゲストとは?

敏腕ボディガード・フランク(大谷亮平)が、スーパースター・レイチェル(新妻聖子/May J.)を、凶悪なストーカー(大久保祥太郎)から守り抜くというストーリー。それにちなんで大阪府は、公演のビジュアルを使って、府民に「特殊詐欺」と「不健康な食生活」からのガードを呼びかける、タイアップポスターを作成した。

そのPRで来訪した「ボディバード」もずやんは、メインキャストたちを前に、電話勧誘を防止する対策や、食生活の見直しを呼びかけた。この日のために、もずやんについてしっかり下調べをしたという新妻は「もずやんさんは、今日の朝10時に別のイベントに出ていて、ずいぶんお忙しいのに、すごくお元気で・・・」と、初対面に感激した様子だった。

◆ 内場勝則が裏話「あせってしまう(笑)」

大阪公演に向けて、May J.は「去年の年末に母になったので、(レイチェルが)母として息子を守りたいという感情が、自然とわいてくるようになったと思います」と、前回からのパワーアップポイントを挙げる。大阪出身の大谷は「地元でもやることは変わらないけど、自然と感情がたかぶると思う。短い期間ですけど、楽しくやりたいなと思っています」と静かに熱意を語った。

また、レイチェルのマネージャーを演じる「吉本新喜劇」の内場勝則は「再々演で余裕が出たので、よりお客さんに喜んでもらう方向に行けたら」と真面目に語る一方で「大谷さんは僕がちょっと『危ないな』と思うと、ニヤッと笑うんで、あせってしまいます(笑)」という裏話を暴露。大谷も「名前間違いが激しいんですよねえ」とツッコみ、会場は笑いに包まれた。

『ボディガード』はほかに、AKANE LIV、水田航生、加藤潤一などが出演。大阪公演は4月7日まで「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)で上演。チケットはS席1万4000円ほか、現在発売中。

取材・文・写真/吉永美和子