静岡県沼津市と市議会議員による土地の所有権問題で、静岡地裁沼津支部は市議側の仮処分申請を認めました。

 問題の土地は山下富美子市議の自宅に隣接する土地で、山下市議がおよそ30年前から駐車場として有料で貸し出していました。

 沼津市は2023年、この土地が登記簿上市の土地だとして山下市議におよそ200万円の返還を求め提訴。

 一方の山下市議も土地の所有権移転などを求めて反訴すると共に、市が土地を譲渡しないよう求める仮処分を申し立て、地裁沼津支部は先月26日申請通りの決定を出しました。

 山下市議は「公正な解決の道筋が固まったと評価しています」とコメントしています。

 一方、沼津市は「土地所有権争いでは一般的手続きで裁判への影響はない」とコメントしています。