静岡県知事選は告示後、初めての週末にも候補者が各地を奔走し、政策を訴えました。

 川勝知事の任期途中での辞職に伴う静岡県知事選挙。告示後初の週末、候補者たちは、人出の多い繁華街や駅前など、県内各地を駆け回り、支持を訴えました。

 立候補しているのは、届け出順に、いずれも新人で、諸派の横山正文さん、共産党公認の森大介さん、無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する鈴木康友さん、無所属で自民党が推薦する大村慎一さん、無所属の村上猛さん、無所属の浜中都己さんの6人です。

 5月11日、静岡市の中山間地にあるJA前で集会を開いたのは、無所属で自民党が推薦する、元副知事の大村慎一さんです。そこに現れたのは…。

 静岡市選出の自民党・上川陽子衆院議員。外務大臣就任後初めて、8カ月ぶりの地元入りです。

自民党 上川陽子外務大臣:
「ただいま。大村さんは静岡市生まれ静岡市育ち、あんまり市、市というとよろしくないが、本当に生粋の静岡っ子。一番大事なのは、魅力ある静岡市、魅力ある静岡県を作っていくことではないか」

 大村さんは、県中部を観光や物流の拠点にしたいと訴えました。

大村さん:
「今日初めて静岡中部地域のビジョンを出した。「駿河スーパーハブ構想」といいます。ハブというのは、自転車の車輪の真ん中ですね。それぐらい、静岡は新東名、東名、2本も通って、清水港もあって、静岡空港もあり、こんな素晴らしい中心地というのはない。これをしっかり生かしていきたい。全国からスーパーハブの静岡に来ていただいて、静岡のお茶や産業、わさびを盛り上げていこうではありませんか。いかがですか。(拍手)」

 ただ、選挙戦については危機感をあらわにしました。

大村さん:
「上川大臣は外交日程も全てキャンセルしながら、SPの警護をつれながら、なぜ静岡に来ていただいたのか。それはこの選挙はまだまだ厳しいから。相手の背中は見えているが、まだまだなんです。何とか私をこの選挙を勝たせて、仕事をさせてください。どうか、よろしくお願いします」

 このあと別のJAの支店前でも、上川大臣から応援演説を受けた大村さんは・・・。

大村さん:
「上川大臣にも日本、世界の中で頑張っていただいて、私は静岡県政を担って、コンビを組んで頑張っていきたい」

司会者:
「大村候補、そのまま焼津へ行く前に、水見色へ。牛の世話に行ってくれるそうです。川勝前知事がしない牛の世話をやるんですよ」

 大村さんは、静岡市の畜産農家で、牛にエサを与える作業を体験。飼料価格の高騰に苦しむ農家の声にも耳を傾けました。

大村さん:
Q.牛の世話をするのはどうか

「これだけの作業をご家族でするって、すごく大変で。農林水産業に従事される方は国の宝だと思う。皆様の仕事の誇りを取り戻すというのが一番重要だと思う。何かお手伝いができることは、県や市町と協力してやっていきたい」

Q.牛には訴えが届きましたかね?

「モ〜届いたんじゃないですかね(笑)」