15年ぶりとなる県の新しいリーダーです。当落判明が深夜に及ぶ接戦を制しました。26日投開票された静岡県知事選挙は前浜松市長の鈴木康友さんが初当選を果たしました。

「ばんざい!ばんざい!ばんざい!」

 26日投開票された、静岡県知事選挙。

 立憲民主党と国民民主党が推薦した鈴木康友さんが
72万8500票を獲得しました。

 自民党が推薦した大村慎一さんは65万1013票で、当落判明が深夜にずれこむ接戦でした。

鈴木康友氏:
「これから皆さんと共に全力を挙げて、静岡県の発展のために頑張ってまいります。どうぞよろしくお願いします。本当に、本当に、皆さんありがとうございました。」

 静岡県民は、15年ぶりの新しいリーダーに、鈴木康友さんを選びました。

Q.15年ぶりに静岡県の知事が変わる。どんな知事を目指す?

鈴木康友氏:
「私の場合は16年の市長の経験もありますので、即戦力として、しっかりと県政を率いていきたいと思いますし、静岡の将来、あるいは静岡県政の将来に対して、しっかり責任を負っていく。そういう知事を目指していきたいと思います」

 会場にいた鈴木さんの妻・知寿(ちづみ)さんは…。

Q.この結果を踏まえていかがでしょうか?

妻・知寿さん:
「ほっとしました。主人も去年引退をして、政治はもう引退という形でしたので、気持ちの切り替えも大変だったと思いますし、気持ちを盛り上げるのも大変だったと思う」

Q.今後どう支えていきたいか?

妻・知寿さん:
「夫婦であっても、同志として今まで頑張ってきましたので、共に頑いきたいと思う」

「ありがとうございました」

一夜明けて

 鈴木さんは一夜明け、浜松市内の事務所で妻の知寿さんとともに、自らの当選を伝える朝刊に目を通しました。

Q.昨夜帰宅して、奥様とどんな会話を?

鈴木康友氏:
「もう本当に良かったねと、2人でほっとしたということですね。妻には大変支えていただきまして、結構いろんなところに私の代理で走り回っていただいたんですけども、私より妻の方が評判がいいということで、大変好評だったのでうれしく思います」

Q.与野党対決とよく見られていたが、結果的に自民党への不満の受け皿になったとお考えですか?

鈴木康友氏:
「意外と今回それは反映されなかったような気がする。むしろ地域性の方が色濃く出たんじゃないか」

一夜明けて

オール静岡にしていくためには

 史上初めて、静岡市と浜松市の出身者による、事実上の一騎打ちとなった今回の知事選。

 新知事誕生の原動力となったのは浜松での圧倒的な支持であり、選挙戦初日の夜、浜松市で開いた出陣式がそれを象徴していました。

「やすともさーん!やすともさーん!」

鈴木康友氏:
「本当に多くの皆様にソラモに集まっていただき、今、感無量です」

鈴木さんは浜松市中心部を含む中央区で18万票を獲得。

 大村さんにトリプルスコアに近い大差を付けました。

(浜松・中央区 鈴木氏…18万196票 大村氏…6万3639票)

 一方、県都・静岡市では、大村さんの出身地ということもあって、9万票余りと水をあけられました。

(静岡市 鈴木氏…8万4081票 大村氏…17万7544票)

Qオール静岡にしていくための対応は?

鈴木康友氏:
「中部や東部、西部以外の地域の県民の皆さんに西部だけの鈴木康友ではないということをしっかり理解していただいて、信頼してもらわなければいけませんので、そこは仕事を通じて県民の理解を深めていきたい」

 川勝知事の突然の辞職に伴う今回の知事選。

静岡県政は大きな転換点を迎えています。

Q.川勝県政は15年続きました。その15年、刷新する点、継承する点、改めて教えてください

鈴木康友氏:
「川勝知事の発信力という点では、私は優れた知事だったと思いますし、私もそうした発信力、さらに磨きをかけて、静岡県のブランド力を発信していきたいと思いますし、リニアの問題でも様々な課題を浮き彫りにしていただきましたので、そうした課題に真摯に向き合って、現実的な解決策を見出していきたいと考えております」

オール静岡にしていくためには