ウインナーに集客力がある!? 今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、その不思議な「ウインナー繁盛現象」について検証しています。
ウインナーをつけ合わせにすると、飲食店は繁盛する!?ウインナー。それは、多くの人に愛されている大人気食材。
子どもの頃から親しみ、大人になっても、あれば嬉しいと思う食べ物です。
幼稚園に始まり、小学校時代の遠足、中学・高校にいたるまで、“入っていると嬉しい”お弁当のおかずでもありました。
焼くだけで済むので、作る人の手間も減らせる、便利な食材です。
ソーセージと呼ばれる時には、高級感のある食材となりますが、ソーセージの一種としてのウインナーになると、庶民的な存在に化ける、不思議な食材です。
この庶民的なウインナーは、さまざまな食の場面で、名脇役として輝く存在感を見せつけてくれます。
お弁当の一品として、定食のつけ合わせとして、煮込み料理などでも確かな働きをしています。
お弁当屋さんや定食屋さんで、メニューに迷うことがあれば、ウインナーの入っているものを選んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そんなウインナーの不思議な集客力を巧みに利用しているお店があります。
ウインナーの使い方をちょっと変えているだけなのに、お客さまが喜んで注文してくれるのです。
この現象を2つのお店のメニューで検証してみました。
まずは、お弁当屋さん。透明なパックに入った焼きそばです。
このお店では、安く販売するために、焼きそばの具はキャベツだけとなっています。
その代わりに、赤いウインナーが1本だけ、端の方に添えられています。
焼きそばに豚肉が入っていても当たり前のことで、特に感動はありません。
しかし、赤いウインナーが入っていると、人は懐かしさを感じ、“ちょっと嬉しい!”となるのです。
赤いウインナーが端の方に見えているだけで、お客さまは手に取ってしまうのです。
もうひとつのお店は喫茶店。メニューはナポリタン。
普通なら、ウインナーの輪切り、玉ねぎ、ピーマンなどを具に使いますが、このお店ではウインナーを入れずに、ナポリタンの横に、ウインナー2本をつけ合わせとしてのせています。
「この方がお客さまが喜ぶから」と言います。
ウインナーは、ナポリタンの一部として入っているより、そのままの方がお客さまは嬉しいのです。
それほど、お客さまはウインナーに惹かれるのです。
定食屋さんでも、「ウインナー定食」があるぐらいですから。
飲食業は、もっとウインナーをつけ合わせとして活用した方が、お客さまのウケも良くなるのではないでしょうか。
みんな、ウインナーが大好きです。
その秘めたる力を見直すべきです。
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