「最適解」は出るのか?

 美容室で「趣味は何ですか?」と聞かれたら、マグミクス読者の大半が「アニメ」「マンガ」「ゲーム」と回答することでしょう。では、続く「どの作品が好きですか?」や「おすすめはありますか?」という質問にはどのように回答していますか。

 特に近年は、マンガやアニメがより日常に浸透してきたことで美容室以外でもおすすめを聞かれることが増えてきました。それだけに、どの作品をすすめるべきか、頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。

 とある20代の美容師(女性)に聞いたところ、マンガやアニメのなかでは『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『進撃の巨人』の話をよく聞くようです。3作品とも大ヒットコンテンツであり、原作マンガやTVアニメの完結、続編などの情報が解禁されるとネットニュースになるほど世間からも注目を集めています。

『鬼滅の刃』は、2024年5月より物語が佳境に入る「柱稽古編」の放送を控えているため、今話題にするのにもってこいの作品かも知れません。これまでの鬼殺隊の活躍やどの鬼との戦いが印象的だったかなどで盛り上がれるのではないでしょうか。また、これから放送される「柱稽古編」について盛り上がるのも楽しそうです。

 また、2023年に放送された「渋谷事変編」のその後の物語「死滅回游編」の制作が決定している『呪術廻戦』もかなり認知度の高い作品といえるでしょう。作者の発言から主要キャラの大量死が今後も予想されるため、「どのキャラが生き残りそうか」予想しあうのも話が盛りあがるかもしれません。

 そして2023年にTVアニメ版も完結を迎えた『進撃の巨人』は、おすすめする際、相手がどんな人かよく確認する必要があるでしょう。『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』でも、人が血しぶきをあげるなどの過激な描写は見られますが、『進撃の巨人』はその何倍もキツイ描写が連続するためです。

 ただ、ストーリー自体は、いたるところにちりばめられた伏線の見事な回収シーンや、複雑な人間模様から『進撃の巨人』の世界観にどっぷりつかれます。そういった意味では、やはり「おすすめ」として挙げるにふさわしい作品なのかもしれません。

 今回挙げた3作品の共通点といえば、「バトルもの」であることや、原作が30巻程度であること、映画化されるほど人気であることでしょうか。上記作品と共通点の多い作品が、美容室や何気ない会話のなかで挙げると盛り上がれる、良い塩梅なのかもしれません。

 ちなみに、今回挙げた3作品以外には、理容室などに置いてある『こちら葛飾区亀有公園前派出所』や『ドラえもん』、『ONE PIECE』、3月に2クール目の放送が終了した『葬送のフリーレン』などを挙げる人も多いようです。

 あなたは、美容室で「おすすめの作品」を聞かれたら、どのように答えますか。