任天堂の代表作から、直近のタイトルまで、さまざまな意見が集う

 発売からもうじき7周年を迎えるNintendo Switch(以下、スイッチ)は、今も多くのユーザーに支持されています。そして、スイッチの後を継ぐ次世代機を望む声もまた、日々大きくなるばかりです。

 今のところスイッチの後継機が発表される兆しはありませんが、以前行ったアンケートでは、欲しい機能や改善して欲しい点にさまざまな意見が寄せられ、発表前から関心の高さが浮き彫りとなりました。

 そのアンケートにて「Nintendo Switch後継機で遊びたいゲームタイトルやシリーズ」を訊ねたところ、この質問にも多くの回答が寄せられ、ユーザーが次世代機でも遊びたいゲームの傾向が判明。果たしてどんな作品の名前があがったのか。そして、特に多かったのはどれなのか。その動向をまとめてお届けします。

●定番作から他機種のヒット作まで、回答者の要望は幅広く
「Nintendo Switch後継機で遊びたい」といったお題に届いた意見は、懐かしいタイトルから近年のヒット作、定番の人気シリーズまで実に多種多彩でした。

 スイッチでも存在感を示した『大乱闘スマッシュブラザーズ』や『ピクミン』、『桃太郎電鉄』などを挙げる人もいれば、『ELDEN RING』に『DEATH STRANDING』、『バルダーズ・ゲート』といった他機種のヒット作を望む声もあり、作品を求める傾向は特定の枠に留まりません。

 直近の作品では、『パルワールド』を推す人も複数いました。発売直後に大ヒットとなり、今も没頭してプレイする人が多い話題作なので、求める人がいるのも頷ける話です。また、『荒野行動』や『フォートナイト』、『Apex Legends』などのFPSやTPSを要望する意見もありました。

 このほかにも、ファミコン時代のタイトルや、周辺機器の「リングフィット」を活用したゲームなど、希望する方向性は多岐にわたる結果に。こうした意見の多様さは、ゲームジャンルがより広まった影響かもしれません。

●『マリオ』に肩を並べたのは、『スプラトゥーン』に『ポケモン』
 回答欄には数多くのゲームタイトルが挙がりましたが、ある程度目立って票を集めた作品がいくつかあります。そのひとつが、任天堂の顔とも言える『マリオ』シリーズです。

 アーケードゲームの『ドンキーコング』で初登場を飾った「マリオ」は、一大ブームとなった『スーパーマリオブラザーズ』や、3D世界を構築した『スーパーマリオ64』など、非常に多くの作品で主人公を務めました。『マリオ』シリーズは間口が広い場合も多く、次世代でも多くのユーザーを魅了することでしょう。

 そんな長く愛される名シリーズと肩を並べたのが、『スプラトゥーン』でした。1作目の発売日は2015年なので、今や9年の歩みを刻むシリーズとなりましたが、『マリオブラザーズ』から数えても40年以上の歴史を持つ『マリオ』シリーズと比べると、まだ若手ともいえそうです。

『スプラトゥーン』はTPS人気が定着し、すでに有力なタイトルがいくつもあるなかに登場しました。状況としてはやや不利なスタートでしたが、陣地をより多く染め上げた方が勝つ「ナワバリバトル」など、斬新な要素で独自性の確立に成功。瞬く間に人気ゲームの座を獲得しました。後継機で『スプラトゥーン4』が出るのかどうかも、関心が集まるポイントになりそうです。

 また、定番人気の『ポケットモンスター』の名前も、当然のように挙がりました。元々は携帯ゲーム機を中心に活躍した作品ですが、メインシリーズがスイッチに上陸し、さらなる発展を遂げました。そうした実績もあり、後継機でも『ポケットモンスター』を遊びたいと願う人も少なくありません。

次世代の『ゼルダの伝説』は、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』以上の衝撃を与えてくれるのか。期待する人も多い

定番の人気作を押さえた3作品とは?

●回答者が選んだ「任天堂次世代機で遊びたいゲーム」3選はこれだ
『マリオ』『スプラトゥーン』『ポケモン』と、任天堂のゲーム機を彩った名作たちの名前が並ぶのも納得ですが、こうした作品たちを上回り、ほぼ同数の回答数でトップを分け合う作品が3本ありました。

 圧倒的な支持を集めた1本目のタイトルは、『ゼルダの伝説』シリーズです。ファミコンのディスクシステムソフトとして飾った初登場時から高く評価されていましたが、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』でファン層が一気に広がり、時間を超える壮大な物語を3Dで描いた『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の衝撃は、プレイしたユーザーなら誰もが記憶に刻むほど。携帯ゲーム機でも大いに活躍し、いつの時代でも高い人気を集めました。

 現行のスイッチでも『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や続編の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が、国内外で大ヒットを記録しています。あの興奮と感動を、後継機でも味わいたい……そう願う人が多いのも、ごく自然な話でしょう。

 歴史の長さとそれに比例する人気の高さでは、こちらも劣らない『ドラゴンクエスト』シリーズも、多くの回答者が推しています。「RPG」の面白さを日本中に届けた立役者で、後のRPG黄金期にも色濃い影響を及ぼしました。

 近年ではコマンド型RPGはクラシカルな印象となり、ジャンル全体の勢いは一時期ほどではありません。しかし、『ドラクエ』の名前を挙げた人は数多く、他のRPGとは一線を画する存在といえます。詳細が一切不明な最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』との期待も相まって、後継機でのプレイを期待する声が多いようです。

『ゼルダの伝説』『ドラクエ』と並び競い合った最後のタイトルは、『モンスターハンター』シリーズでした。同名の1作目が発売されたのは2004年なので、この3作品のなかでは最も新しいものの、本シリーズは「ハンティングアクション」という新たなジャンルを切り開いた元祖的な作品。存在感の大きさは、『モンハン』も負けていません。

 画面に収まらないほど巨大なモンスターと戦い、緊張感が連続する攻防を続け、たゆまぬ攻撃で強敵を打ち倒す。そんな『モンハン』独特の爽快感は格別で、時代を超えても色褪せない魅力を今も放ち続けています。

『モンハン』シリーズは、最新作の『モンスターハンターワイルズ』がすでに発表されています。この作品を後継機で遊べたら、喜ぶ人もかなり多いことでしょう。

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 アンケートの結果を元に、特に回答が目立った作品を紹介しました。いずれも人気の高いものばかりなので、次世代の後継機に登場する可能性は十分あります。人気作が、次の時代でどんな提案を見せてくれるのか。今は、想像という形でを楽しんでおきましょう。