『勇者アベル伝説』の宝石モンスターの設定に「納得」の声

 マグミクスは、「RPGで『モンスター』を倒すとお金が手に入るナゾ 『強奪』しているワケじゃなかった?」と題して、『ドラゴンクエスト』をはじめとするRPGで、モンスターを討伐することによって金銭を得ることができる理由について考察する記事を配信しました。記事では、モンスターに貨幣経済を理解できる知能があるという説や、ゲームのシステム上、「モンスター討伐で得たものを換金する工程を省いた」という説を挙げ、記事には多くのコメントが寄せられました。

 寄せられたコメントを発端に、多くの読者が「納得できる」と高く評価していたのが『ドラクエ』を題材にしたアニメ版の設定です。1989年12月から放送されたTVアニメ『ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』では、「宝石モンスター」と呼ばれる、「大魔王バラモス」によって宝石から作られた敵キャラクターが登場します。宝石モンスターは倒すと元の宝石に戻り、主人公「アベル」ら、パーティーの旅の軍資金となるのです。

 1988年に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が社会現象を巻き起こし、続く第4作『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』はアニメ放送開始から間もない、1990年2月に発売されました。読者のコメントには、「アニメを観ていたから、歴代『ドラクエ』でゴールドが手に入るのは宝石モンスターのイメージが当然のようにあった」というものもあり、当時からアニメ版の設定を意識していた人も多かったようです。

 多くの人が賛同していることからも、アニメ『勇者アベル伝説』の設定は、ドラクエの世界でモンスターからお金が手に入る理由の「正解」として、限りなく近いものであるといえそうです。とはいえ、モンスターとの戦いに敗れて全滅すると、所持金が半分になる理由には結びつきません。モンスターを倒すとまれに手に入る「宝箱」の存在も気になります。「RPG世界のお金」については、まだまだ、空想のしがいがありそうです。