「病弱と言われ続けた義母でしたが、気がつけばもう90歳。その体調管理はとにかく徹底していました」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■「私はあまり丈夫ではない...」不安な挨拶をしてきた義母
妻(50代)の母(90歳)の話です。
私が義母に初めて会ったのは、妻との結婚の許しを得るためにご挨拶したとき、いまから約25年前になります。
当時、65歳の義母は上品な雰囲気の方でしたが、あまり元気な様子ではありませんでした。
「私はあまり丈夫なほうではないので、あなたにも迷惑をかけるかもしれないけれどよろしくお願いしますね」
そんな不安なご挨拶を受けました。
「母は幼い頃から病弱で、兄妹の中でも長くは生きられないだろうとずっと言われ続けてきたの。だから自分の健康に自信がないのよね」
妻からそう聞いてなんとなく納得した私。
しかし、義母との付き合いも25年になりますが、ときどき風邪をひくことはあっても、大きな病気などにかかることはなく、90歳になったいまも元気です。
長寿の秘訣を私なりに解釈すると、義母の場合は神経質なまでの体調管理にあると思っています。

■病弱な義母はとにかく体調管理を徹底
例えば、少しでも風邪気味だなと思うと絶対に外出しません。
最低2週間から1カ月間は外出を控える徹底ぶりで、その間は安静にして絶対に無理をしません。
身近な人の冠婚葬祭があろうと、子どもや孫の大事なイベントがあろうと外出しないのです。
さらに、医者から処方された薬も簡単には信用しません。
「自分は弱いから薬も気をつけなくちゃ」と言って、医者に指示された量の1/4から飲み始め、少しずつ増やしていきます。
飲み始めて少しでも体に違和感があると、医者に言って薬を変えてもらうまで交渉します。
普段は大人しい人なのですが、こういった交渉のときは別人のような態度になり、粘り強く交渉を続けます。
湿布薬なども市販のものは自分にとって効きが強いからと小さく切って使い、体に少しでも違和感があると絶対に使いません。
食事についても厳しく管理しており、その日に食べたものを、香辛料まで細かくノートに記録しています。1日も欠かさずにです。
記録し始めたのはもう何十年も前なので、ノートの数は数十冊に。
もちろん、体重や血圧を毎日測定するのも怠りません。
ちょっとでも異常値が出ると、すぐにかかりつけの医者に直行します。
運動も激しくならない程度(いまは散歩)に毎日続けています。
自分が病弱だからという自覚があるからなのでしょう。
神経質と言ってもいいほど体調管理にこだわった結果、90歳のいまでも健康なのですから脱帽です。