139_教育・習い事_なかやまねこ
日本語には漢字やひらがな、カタカナなどさまざまな表記があります。なかでも漢字は五十音で構成されたひらがなやカタカナに比べて数多くあり、苦手な漢字がある人もいるでしょう。

『苦手な漢字はある? 私は「軍」が含まれる漢字』

こちらはママスタコミュニティに寄せられたあるママの投稿です。投稿者さんは「軍」という字が苦手なのだとか。ママたちがほかにどんな漢字を苦手と感じているのか、知りたくて投稿したようですね。

書くときバランスをとるのが難しい漢字


『興。書くときのバランスが崩れるから苦手』

『世。どうにもバランスがおかしくなる』

『新潟の潟を書くときの文字のバランスが難しい』

『飛。もともと字が下手なのにバランスをとって書くのが難しくて苦手』

こちらに挙がった「興」「世」「潟」「飛」は複数のママから書くのが苦手だと投稿のあった漢字です。手書きで書くときにバランスが崩れてうまく書けないという理由のようです。また「しんにょう」や「くにがまえ」などの部首もうまく書けないという声も寄せられました。バランスをとって書くのが難しい漢字を挙げてくれたのは、よりきれいな漢字を書きたいという意識の表れでもありますよね。丁寧かつ慎重なママに苦手な漢字なのかもしれません。

書くと疲れてしまう漢字

『康、華、澤。書いていたら横線が何本か分からなくなる。康は縦線が突き出るのか途中で分からなくなる』

『業。縦も横も画数が多い』

『優、慶、麗。画数が多くて書くと疲れる』

『やじろべえのような不安定な漢字。章、平、筆、律』

手書きだと書くのに疲れてしまう漢字が苦手だと投稿してくれたママもいました。縦横問わず線の多い漢字は書くのに骨が折れますよね。とくに横線が多い漢字は、何本線を書けばいいか悩んでしまうこともあるのでは? 左右対称の字形は手書きでバランスよく書くのが難しいのかもしれません。最近はパソコンやスマートフォンで漢字を入力するだけで漢字変換できるので、漢字を手書きする機会が減っていることも影響しているのではないでしょうか。いざ漢字を書くとなると手が止まり、思い出すのにも苦労しますよね。

よく書くゆえに苦手な漢字

『母。バランスが難しくて苦手なのに、書くことが結構ある』

『藤。結婚して苗字に藤が付くんだけど、バランスよく書けたことがない』

『斎、齋、齊、斉の、下の部分を書くのがほんとに苦手。サイトウさん宛の年賀状を書くのが毎年緊張する』

『恭。子どもの名前に使っているんだけど、バランスがとりにくい』

「よく書く漢字なのに苦手」と教えてくれたママもいました。名前や苗字で使う漢字は書く機会が増えるため、苦手意識を抱きやすいのかもしれません。たとえば、ママの声にもあるように、苗字の「サイトウ」の「サイ」は複数の漢字があり迷いますよね。しかも人の名前を間違えてはいけないので気を遣うでしょう。

また「母」という漢字が苦手という声も複数ありました。「母」の字に含まれる二つの点のバランスをとるのが難しいという理由のようです。「母」に似た漢字には「毎」や「海」「梅」などがありますが、これらの漢字は点はなく線なのでバランスをとりやすいのかもしれませんね。

ビジュアルがちょっと苦手な漢字


『蟲。虫が多すぎる……使うことはないけどね』

『侃々諤々(かんかんがくがく)の侃。宇宙人にしか見えない……』

『鬱という字、見ただけで気分が沈む』

『病、痛、疲。やまいだれの漢字はしんどい』

さらに、漢字のビジュアルが理由で苦手だという声もありました。「蟲(むし)」の漢字は虫が苦手なママには鳥肌ものでしょう。また病気などの疾患を意味する漢字は見るのもつらいという人もいました。ママが挙げてくれた「鬱」は画数が29画です。あまりの画数の多さにそれだけで鬱々としまう人もいるかもしれませんね。

漢字は絵で描かれたものを文字化した「象形文字」だけでなく、意味と発音から作られた「形声文字」、二つの漢字の組み合わせた「会意文字」、抽象的な概念を形にした「指事文字」があります。ママたちがビジュアルが苦手な漢字と挙げた「蟲」「侃」は会意文字にあたります。会意文字は二つの漢字を組み合わせているので、漢字からイメージが想像がしやすく、苦手と思うのかもしれませんね。

みなさんはどんな漢字が苦手でしょうか。漢字を勉強中の子どもにも好きな漢字や苦手な漢字があるかもしれません。ぜひ家族と漢字談義をしてみてはいかがでしょうか。