住民の予約に応じて人工知能=AIが最適なルートを選定して走る「オンデマンドバス」が、5月1日から岩手県九戸村で運行されるのを前に、4月30日にバスのお披露目式が開かれました。

5月1日から九戸村で運行される12人乗りのオンデマンドバス「まさざねGO」です。
地元出身の武将・九戸政実からその名がつけられました。

30日に開かれた「まさざねGO」のお披露目式には、村やバスを運行する岩手県北バスの関係者など約30人が出席しました。

阿部愛記者
「こちらにある『まさざねGO』は、必要に応じてスマートフォンなどで簡単に予約することができるんです」

30日は、大久保勝彦村長が実際にバスを予約するなどのデモンストレーションが行われました。

「まさざねGO」には従来のような決まったルートや時刻表はありません。
利用者がウェブや電話で前日までに予約をすると、その乗車時間や場所に応じて「AI」が最適なルートを選定します。

ワンボックス車両のため狭い場所にも行くことができ、効率的な運行が可能になるといいます。

九戸村民
「便利だね、病院とか買い物とか」

九戸村 大久保勝彦村長
「高齢者のお出かけが課題と聞いていた。課題に合った公共交通になると期待している」

運賃は小学生などを除き1回100円(小学生以下・75歳以上は無料)で、5月1日から村内では従来の約2.5倍にあたる199カ所の停留所が設けられ、南北のエリアに分かれて2台の「まさざねGO」が運行されます。