高速道路の事故処理などを行う人が二次的な事故に巻き込まれるのを防ごうと、高速道路の管理会社などによる訓練が岩手県西和賀町で行われました。

この訓練は、NEXCO東日本と東北管区警察局が毎年合同で行っているもので、5月24日は約100人が参加しました。

車両2台が絡む事故を想定した訓練では、後続車両が事故の発生に気付くことができるよう発煙筒などを置いて警戒を呼びかけました。

また事故の処理に円滑に対応できるよう、隊員同士がトランシーバーで連絡を取り合いながら連携して車の誘導を行いました。

NEXCO東日本によりますと、2017年に青森県内の東北自動車道で事故処理にあたっていた交通管理隊員が車にはねられ、死亡する事故がありました。

関係者たちは高速道路での二次的な事故に巻き込まれるのを防ごうと、緊張感を持って訓練に取り組んでいました。

ネクスコ・パトロール東北 北上事業所 藤原翔主任補
「関係機関と連携し十分な安全対策を実施して、現場での作業にあたりたい」

NEXCO東日本などでは、今後も高速道路の安全を守るため訓練を実施していく方針です。