秋田キャッスルホテル(秋田市中通1、TEL 018-834114)の女性スタッフのプロジェクトチーム「C-WINGS(シーウイングス)」が4月、活動10周年を迎えた。(秋田経済新聞)

 「お客さまありきのサービスを」と口をそろえる秋田のホテルスタッフ

 女性が従業員全体の7割を占める同ホテル。「女性の感性や視点を生かしながら、宿泊や料飲、ブライダルなど、部門横断的なサービスを開発、展開すること」を目指して、2014(平成26)年、女性スタッフ8人でプロジェクトチームを立ち上げた。以降、数年ごとにメンバーを入れ替えながら活動を続ける。「5代目」となる現在のメンバーは、購買課の佐藤千尋さん、ホテル内ベーカリーの工藤舞雪さん、フロントの佐藤明佳さん、ブライダル課の吉川優羽さん、企画・広報課の糸井香名さんの5人。

 これまでに、女性向け弁当「べっぴん弁当」や地元の酒蔵とコラボした「純米吟醸 はれひめ」、3月に発売したフレーバーティー「ウイングティー」などのオリジナル商品を開発したほか、女性向け食事会や紅茶教室、ヨガ教室を開くなど、同チームが手掛けたプロジェクトは40件を数える。SNSを使う情報発信に力を入れ、ホテル最上階のバーを会場に開く女性向け食事会など、月間の利用者が200人を超える人気企画も生まれた。

 「若いメンバーが意見を出しやすいチームの雰囲気と、ホテルの伝統を大切にしながらプロジェクトを進めている」と、リーダーを務めるチーム活動6年目の佐藤千尋さん。メンバーは「私たちの活動は『お客さまありき』のこと。お客さまの声に耳を傾けながら、宿泊することだけがホテルではないことを知ってもらえるようなサービスを提案したい」と口をそろえる。「10周年に合わせた商品やイベントを計画している。楽しみにしてもらえれば」とも。