八戸市美術館(八戸市番町)の館内にレジャーシートを敷いてピクニックとアートを楽しむイベント「エンジョイ!パフォーマンスピクニック」が5月6日、開かれる。青森県内で展開している「AOMORI GOKAN アートフェス2024」の関連企画。(八戸経済新聞)

 イベントは「エンジョイ!!アートファーム!」のメイン会場「ジャイアントルーム」で行われる

 同館で開かれているアートプロジェクト「エンジョイ!!アートファーム!」(9月1日まで)に参加するダンサー、画家、版画家、写真家など5人のアーティストのほか、打楽器奏者、ピアニスト、ペーパークラフト作家などが、館内の至る所でパフォーマンスを披露する。来館者は受付で受け取ったレジャーシートを館内の「ピクニックエリア」に敷き、飲食を楽しみながら館内に滞在しているアーティストに話しかけると、パフォーマンスが始まるという趣向。4人のアーティストで組織する団体「居間theater(いまシアター)」が美術館やアート作品の新しい楽しみ方を模索しようと企画した。

 クレープや生ハムなどを提供するキッチンカーが出店するほか、飲食物の持ち込みも可能にした。子どもが遊ぶことができるキッズスペースも設ける。

 俳優・コラボレーターの福田毅さんとダンサーの磯島未来さんが即興パフォーマンス、写真家の蜂屋雄士さんが二眼レフカメラを使った記念撮影、ピアニストの安田美央さんと打楽器奏者の小林源治さんが即興演奏、版画家のしばやまいぬさんが魔女をテーマにしたライブペインティング、ペーパークラフト作家の久保田久美絵さんが花の形を模した大きな作品にメッセージを書き込む体験などを行う。画家の漆畑幸男さんの展示スペースでは、色鉛筆とスケッチブックを使った写生を行う。

 同館学芸員の平井真里さんは「リラックスしながら、日常の延長線上でアートに出合う感覚を楽しんでほしい」と呼びかける。

 開催時間は10時〜17時。入場無料。開催前日まで、同企画で使うレジャーシートを募集している。