加古川の「カフェ グリーンラバーズ」(加古川市尾上町、TEL 079-423-1172)が移転リニューアルオープンして、5月21日で3カ月がたった。(加古川経済新聞)

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 もともと加古川町粟津で営業していた同店。自家焙煎(ばいせん)コーヒーや手作りパン、ハンバーガーなどが長年親しまれてきたが、「開発のためなのか、立ちのきの話が出た」と店主の村田穣さん。「カフェの営業をやめてしまうことは考えず、移転先の物件を探していた時に、コロナ禍前に閉店していた空き物件を見つけ、使わせてもらえるよう交渉した」と話す。

 店名の「グリーンラバーズ」は好きなミュージシャンの楽曲名に由来する。村田さんは「グリーン(緑色)は、『大衆的な自然』の印象がある。お客さまやスタッフ、関わりある人、モノは全て愛する大切な存在であるという意味を込めている」と話す。

 飲食業を始める前は工場で働いていたという村田さん。「自分がしたいことはこれではない」と、高砂にある喫茶店に「働かせてください」と飛び込んだ。「普通に勤めていたら、出会うことがないであろう人たちとの出会いがあるのが飲食の仕事。『おいしい』と言ってもらえた時に、やりがいのある仕事だと気付く」と村田さん。オープン当初は、自分で焼いたパンを売ることに自信が持てず、価格を下げたこともあったが、「ここのパンはおいしいから自信を持ちや」と言われた時は、うれしくて泣いてしまったという。

 今後の目標については、「自分はやりたい放題で、夢はかなっている。自分が社会とつながれる唯一の場所なので、一生懸命にやっていく」と意気込む。

 営業時間は、モーニング=8時〜11時30分、ランチ=13時30分〜15時。火曜と第1水曜定休。