農業体験企画「深谷ねぎオーナーになろう!」が5月25日、深谷市内の畑で始まる。(熊谷経済新聞)

 最終回は収穫。見事に成長したネギを手にする深谷ねぎオーナー

 植え付けから収穫まで「深谷ねぎ」作りに挑戦する人を「オーナー」として募集する同企画。深谷市内の生産者が、深谷市特産の「深谷ねぎ」を、収穫だけでなく栽培することで、「深谷ねぎ」や野菜、農業に興味を持ってもらおうと専用の畑(全長約30メートル)を用意する。2021年から毎年開催し、昨年は7組の「深谷ねぎオーナー」が誕生した。

 オーナーの仕事は、ねぎ苗の植え付けから収穫までの4回(5月〜12月)。初日(25日)に行う作業は、機械による「ねぎ定植」と手植えで、「深谷ねぎ」についての説明を受けながら進める。夏から秋にかけて土寄せと草取り、冬にネギの収穫を行い、焼きネギ体験で、収穫したての自分のネギを食べて終了する。

 「深谷ねぎオーナー」の畑の管理と栽培をサポートするのは、市内で農業を営む「馬場ファミリー農園」。 同農園の馬場三恵さんは「自分で作ったネギは格別。収穫してその場で食べるのが醍醐味(だいごみ)。農園スタッフがしっかりサポートするので、農業経験のない人も安心して来てほしい」と話す。

 昨年は、飲食店経営で自分で作ったネギを店で出したいと参加した人や自分で作った野菜を食べてみたい、誰かにあげたいという人など累計15人以上が参加。馬場さんは「収穫量は約20キロ(80本以上を目安)なので、収穫後直送したいと発送の手続きまで行い、家族や親戚に贈る人もいた」と振り返る。「畑は屋内プール施設アクアパラダイスパティオの近く。深谷駅から無料送迎バスもある。軍手などはレンタルもあるので手ぶらでも可能」とも。

 今年は既に7家族から申し込みがあり、そのほとんどが昨年の参加者からの紹介という。馬場さんは「収穫したネギをおいしく食べたり、お裾分けしたりして、皆さん楽しんでいる。ネギをもらった人が深谷に興味を持って、深谷へ来てもらうことにもつながれば」と話す。「深谷ならではの農業体験でさまざまな野菜作りを楽しんで。実際に畑で見て、感じてほしい」とも。

 企画をバックアップする「ベジタブルテーマパークフカヤ」は、農業が盛んな深谷市全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立てて、何度でも訪れたくなる観光地を目指している。

 参加費は1組=1万円。申し込みは馬場ファミリー農園のインスタグラムと電話(TEL 048-572-7321)で受け付ける。