立ち食いラーメン店「Mr.BOO(ミスターブー)」(岡山市北区駅前町2)がオープンして、5月23日で1カ月がたった。(岡山経済新聞)

 立ち食いラーメン店「Mr.BOO(ミスターブー)」のチャーシュー豚そば

 店主の近藤弘樹さんは「尾道中華そば永潤・玉野店」(玉野市築港)を昨年8月にオープンし、2号店として出店を予定していた。店の面積が狭かったことから椅子を置かない立ち食いスタイルにして、しょうゆラーメンの尾道ラーメンをやめ、約3カ月で新たなラーメンを作り上げた。

 ラーメンは、栃木県の佐野ラーメンを参考に開発した。スープは国産の豚肉を使った臭みのないあっさりとした透明感のあるもので、細麺と全粒粉の細麺の2種類の麺、トッピングのチャーシューを使い、豚のキャラクターを焼き印した豚バラ肉のチャーシューをトッピングとして提供する。

 店内の赤いカウンターは、ラーメンに集中できるように、キッチンの内部が見えない黒い仕切りを設けた。麺をゆでるところから全ての工程を秒単位で短くすることで、約3分で仕切りを開けて提供する。着丼したラーメンには小さなライトが当たるようになっており、黒い仕切りを背景に湯気が上る様子を写真に収めることができるようにする。カウンターの下には引き出しがあり、箸、レンゲ、コショウ、ゆずコショウなどを出して使うことができる。カウンターは立ち席9席を用意する。

 同店のキャラクターと店内壁画は、ロサンゼルスを中心に活動するグラフィティアーティスト「COOK(クック)」さんが制作した。クックさんは、OG SLICK(オージースリック)さん率いる「DISSIZIT!(ディスイズイット)」に所属する唯一の日本人。映画エヴァンゲリオンの公式グラフィティ・アートやルイ・ヴィトン渋谷メンズ店のアートワークも手がけた。

 メニューは、「豚そば」(細麺=800円、全粒粉麺=850円)、チャーシュー3枚(約200グラム)をのせた「チャーシュー豚そば」(同=1,000円、同=1,050円)のほか、チャーシューをのせた「BOOカレー」(650円)、トッピングのチャーシュー(1枚180円)、替え玉(同=100円、同=150円)などを用意する。

 近藤さんは「ラーメンが出るまでの3分間は、クックさんの絵を眺めて楽しんでもらいたい。豚のキャラクターや店名から濃厚な豚骨ラーメンを想起させるが、(実際は)あっさりしたラーメン。全粒粉の麺を選べるので、ヘルシー志向の方にもお薦め。今後は夜の営業にも力を入れたい」と話す。

 営業時間は、11時〜14時30分、21時〜翌2時(日曜は18時〜21時のみ)。木曜定休。