立川駅北口に「らーめん寛(かん)」(立川市曙町1)がオープンして、5月1日で1カ月がたった。(立川経済新聞)

 「らーめん寛」塩らーめん(900円)

 店主の大神田和寛さんは八王子市出身。「麺や樽座(たるざ)」(八王子市)などのラーメン店で修業しながら、「AZITO-BAR(アジトバー)」(八王子市)での間借り営業を経て独立した。現在はカウンター6席の店内を1人で切り盛りする。

 「シンプルで純粋にうまいものにこだわり、バランスのよいだし食べやすさにこだわった」と大河原さん。「1年間と決めて間借り営業で試行錯誤をしながら、自分の作りたいラーメンにたどり着いた。修業先やお客さん、間借りしていたバーなど、応援してくれた人たちのおかげ」とも。

 ラーメンは塩としょうゆの2種。スープは、愛知県の銘柄鶏「錦爽(きんそう)どり」と、昆布や煮干し、ホタテ貝など20種類以上の乾物などを使った透明感のあるだしをベースに、しょうゆは和歌山県産「カネイワ醤油(しょうゆ)」など4種類、塩は鹿児島県産「星の砂塩」沖縄県産「青い海」など5種類をブレンドしたかえしを合わせる。鈴木製麺(立川市錦町)の全粒粉入りの中細麺に、低温調理で仕上げた豚肩ロースのチャーシューや岩ノリなどをトッピングする。化学調味料不使用。

 メニューは、「塩らーめん」「しょうゆらーめん」(以上900円)、「塩の特製」「しょうゆの特製」(以上1,400円)、「トッピングチャーシュー」「トッピングワンタン」「トッピング肉だんご」(以上300円)など。

 「立川は学生時代に遊びに来ていた時と比べて、だいぶ栄えていて驚いた」と大神田さん。場所は、地元のラーメン好きにはトラック事故で移転した「つばさ家」の隣として知られる一軒家。駅に近く、昼時は行列が絶えない。「一人でやっているので、徐々にメニューを増やしながら、無理せず長くやっていきたい。幅広い世代の方に食べに来ていただければ」と呼びかける。

 営業時間は、11時〜15時、18時〜21時(日曜は11時〜17時)。月曜・祝日定休。