名護発のクラフトビールブランド「75BEER(ナゴビール)」が4月16日、新商品「75 BEER ALT(オルト)」の販売を始めた。 (やんばる経済新聞)

 販売を開始した「ナゴビール」13弾

 名護市東江に工場を置く「オリオンビール」と、名護市内の商店街店主や地元有志が共同で商品開発を行う「75BEERプロジェクト」のシリーズ13弾目となる同商品。

 同プロジェクトではこれまで、名護市の活性化や新たな特産品の創出を目的に、2019年12月の第1弾以降、市内産のシークワーサーなどを使ったビールを販売してきた。

 「75ビールの多様性と個性の発信」がテーマの第13弾商品。オリオンビールビール商品開発部主任の山城敬太郎さんは「ドイツの本場で飲まれているようなビールを75ビールに落とし込んで開発した。上面発酵(エール)に分類される」と話す。

 同日、名護市営市場(名護市城1)では第13弾商品のお披露会が行われ、商店主など関係者が出席。ビールの「ブラインドテイスティングコンテスト」をはじめ、「屋部若獅子会」によるエイサー、フラメンコグループ「アリーバフラメンコ75」によるパフォーマンス披露なども行われ、多くの地元民でにぎわった。

 樽岡誠工場長は「ナゴビールは名護の皆さんに育てていただいたビール。沖縄県内にとどまらず、台湾やオーストラリア、香港やハワイでも販売している。当社の『沖縄から、人を、場を、世界を、笑顔に。』という指針を体現したビール。シリーズ新商品が生まれてうれしい」と話す。

 プロジェクトメンバーで山城野菜青果店店主の山城孝さんは「観光客をはじめ沖縄県本島の中南部の人が名護に来てくれて、地元内外の人がふれあう機会になれば」と話す。