北米でA24ホラー映画史上最高のオープニング成績を記録した『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』(23)で長編監督デビューを飾ったダニー&マイケル・フィリッポウ監督が、新作オリジナルホラー『Bring Her Back』で再びA24とタッグを組むことがわかった。「Deadline」など全米複数メディアが報じている。

チャンネル登録者数684万人を超えるYouTubeチャンネル「RackaRacka」を主宰する双子YouTuberのダニー&マイケル・フィリッポウがメガホンをとった『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は、SNSで話題となっている“90秒憑依チャレンジ”にのめり込んでいく女子高生を襲う恐怖を描いた物語。リアリティのある若者描写と正統派なホラー描写が大きな話題を集め、わずか450万ドルの制作費ながら全世界興収9200万ドルを超えるヒットを記録した。

今回の報道によれば、『Bring Her Back』は“極秘プロジェクト”として進行しており、ストーリーなどの詳細はベールに包まれたまま。『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、「パディントン」シリーズや『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(23)など話題作に相次いで出演するイギリスの名女優、サリー・ホーキンスが主演を務めるとのこと。ちなみにホーキンスがホラー映画に出演するのは『The Killing Gene』(07)以来となる。

その他のキャストについてはまだ明らかになっておらず、脚本はフィリッポウ兄弟が手掛け、『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』に続いてサマンサ・ジェニングスとクリスティーナ・セイトンがプロデューサーを務める。撮影は今夏に開始される予定とのことで、公開時期は未定。ホラーファンが注目を寄せる新たな才能フィリッポウ兄弟が今度はどんな恐怖を生みだしてくれるのか。続報に乞うご期待!


文/久保田 和馬