石川県能登町でイカの加工、販売を行っていた協同組合が2日付けで倒産しました。能登半島地震の影響による倒産は、県内で3社目です。

民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、能登町宇出津の石川県いか釣生産直販協同組合は、1982年に創業。

釣り上げた直後に船の上で急速冷凍されたイカを石川県漁連から調達してイカの開きや炊き込みご飯の素、塩辛、いしる、沖漬けなどに加工し「能登のいか屋」の屋号で通販サイトなどで全国に販売していました。2002年3月期には過去最高となる売上高およそ1億9000万円を計上していました。

ここ最近は、イカの不漁に加え仕入れ価格の高騰に販売価格の転嫁が追い付かず2018年3月期には売り上げ高が1億円を割り込んでいました。

さらに元日の能登半島地震による津波や断水などの影響で休業を余儀なくされ、事業の継続が困難となり2日付けで事業を停止していました。

能登半島地震の影響による倒産は県内3社目で、石川県いか釣生産直販協同組合の負債総額は9016万円とみられています。