能登半島地震の被災地では、避難生活が長期化するなか、本格的な夏を前に避難所に冷房器具を運び込む作業が始まりました。石川県内では23日、ぐんぐんと気温が上がり、珠洲では最高気温が29.7度と、今年一番の暑さとなりました。

記者リポート「気温が上がり被災地でも汗ばむ陽気となったきょう、避難所にはこちらの小型クーラーが届けられました」

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珠洲市と輪島市の避難所では、熱中症を防ごうと冷房設備が整っていない避難所にクーラーを設置する作業が始まり、県と協定を結んでいる県冷凍空調設備工業会の会員企業が、トラックに載せて運んだ冷房器具を避難所に搬入しました。

冷房器具が設置されるのは珠洲市で18か所、輪島市で7か所の合わせて25の避難所で、コンセントをさすだけで使用できる小型のクーラーが運び込まれました。

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避難生活を続ける 石尾良弘さん(72)「暑いです、焼けます」「夜寝る時助かる。寝苦しさなくなる。夜寝付けると体調にもいい」

避難生活を続ける 大久保政尚さん(53)「熱中症がどうしても、高齢の方ばっかりなので心配。去年もそうだったが暑い日が続くと思う。クーラーは必要」

石川県の冷凍空調設備工業会によりますと、珠洲市と輪島市では今後250台ほどの冷房器具が設置される予定で、電力が不足する避難所には発電機も運び込むことにしています。

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