2008年、金沢市内のアパートで住人の男性が何者かに殺害された事件は、未解決のまま、27日で16年を迎えます。事件解決を願い続ける、遺族の思いを取材しました。

橋本清勝さん(当時22歳)は、2008年6月27日、金沢市久安のアパートの一室で何者かに鈍器で頭を殴られ殺害されました。

MRO



参列した人「小さい時からほぼほぼ大人扱いやったね。何するにしても一緒に親父が清勝を連れてきて」「家も近かったのでよく遊んでもらったな。本当に何でこんなことになってしまったのかなと16年思い続けていることではあるので」

16日に行われた法事

この日は、遺族らが清勝さんの早すぎた死を悼みました。

未解決のまま16年。

母・真由美さん「毎年6月の命日の月に清勝の飾ってある写真とか遺影とか、掃除したり見たりしていると、遺品もだんだん劣化して。写真も何となくくすんできて。そういうのを見ると、やっぱり長い年月経っているなって」

清勝さんの両親は、最後に会った日、「またね」と再会を約束する言葉を清勝さんと交わしたと言います。

父・充史さん「(清勝さんが)帰って来る度に一緒に飲んでいたから、ただ事件の日は平日だったので。もう一緒に酒飲む席もできない、ずっと。1人で飲んで話しかけてはいるけど」

この事件を最重要課題と位置づける石川県警は、これまでに、のべ5万1000人の捜査員を動員してきましたが、未だ犯人逮捕には結びつかず、聞き取り捜査などを続けて事件解決への糸口を探し続けています。

石川県警察捜査第一課・宗末勝英課長「被害者とご遺族の無念を晴らし県民の不安感を払拭するためにも必ず犯人を検挙するという強い信念のもとで県警の総力をあげ全力で捜査を続けてまいります」

遺族の2人も、街頭活動などを続けて、事件に関する情報提供を呼びかけてきました。

充史さん「何かしたいから、何かしないといけないと思うから街頭に出て活動する。それもみんな助けてもらってやっている。報せを待っていても何もない、こちらからアクションを起こさないといけないのではと。解決していないというのを知って欲しいし」

亡き最愛の息子の無念を晴らしたい。

子どもの頃の橋本清勝さんと母・真由美さん

犯人が捕まるその日を2人は待ち望んでいます。

真由美さん「逃げ切れるわけがないと思っているので、必ず石川県警の皆さんが捜査されているので、体調を整えて待っている」

事件に関する情報は金沢中警察署、076−222−0110で受け付けています。