フランス料理店「オーベルジュ・エスポワール」(茅野市北山)のシニアソムリエ、野村秀也さんが講師を務める通年ワイン講座「八ケ岳ワインフレンズinそよ風」の今年度第1回は4日、同市豊平の「蔵カフェそよ風」で開いた。市内外から3人が参加。カフェ特製の料理とワインの”マリアージュ”を楽しみながら、レストランでワインをより深く楽しむためのマナーや、テイスティングの順番などについて理解を深めた。

 茅野市、原村、富士見町の八ケ岳西麓地域でワイン用ブドウの栽培が活発化し、ワイナリーの建設計画が進む中、地域にワイン文化を広めようと昨年から実施している。今年度は全9回でワインの味わい方をはじめ、歴史や地理との関係などを多角的に学ぶ。

 野村さんは冒頭「ワインの楽しみ方はいろいろあるが、よりおいしく飲むには場面と気持ちの余裕が重要だ」と持論を展開。「カジュアルなワインであっても、その時のシーンに合えば、ものすごくおいしく感じることもある」とした。

 その上で、ソムリエとのワイン選びの仕方などを説明。「例えば『ちょっと良いワイン』といっても、人によってイメージしている価格が異なる。予算ははっきり伝えた方がいい」などと勧めた。

 蔵カフェそよ風の金成昌美さんは「周辺地域で造られたワインを伝えていく仲間を少しずつ増やしていければ」と話していた。