長崎県壱岐市の白川博一市長(74)が17日、任期満了に伴い退任した。壱岐市郷ノ浦庁舎で退任式があり、職員らを前に「市民の皆さまをはじめ、市議会のご理解とご支援、職員の皆さまがそれぞれの職務を全力で遂行していただいたことで無事本日を迎えられた」などと感謝を述べた。
 市内全域への光ファイバー網の構築や県壱岐市民病院の誕生、小学校区ごとのまちづくり協議会の設立など在任中の取り組みを挙げ、「離島のベンチマークモデルになるための基盤作りだった。新市長のもと、皆さまが一体となり市政振興にまい進されることを切に願う」などと締めくくった。
 白川氏は芦辺町出身。2008年に市長に初当選し、4期16年務めた。18年に全国の自治体で初めて「SDGs未来都市」を宣言するなど環境問題にも尽力。全国離島振興協議会長なども歴任した。