17日、豊後水道の深さ39キロを震源とするマグニチュード6.6の地震が発生しました。愛媛県と高知県で震度6弱の揺れを観測。専門家は「南海トラフ巨大地震への影響は低い」と分析しています。

 東海3県では、愛知県飛島村や津市などで震度2、名古屋市などで震度1を観測しました。 

 気象庁は、今回の地震と南海トラフ地震との直接の関連を否定しました。

 「この地震をもって、直接、南海トラフ地震の可能性が高まったとも低まったとも言えない」(気象庁 地震津波監視課 原田智史課長 )

専門家の分析は?

「プレート境界の地震」

 専門家は今回の地震をこう分析しています。

 「南海トラフ地震は、フィリピン海プレートが沈み込むことによって大きな地震を起こします。これを境界の滑りの境界型の地震と言う、プレート境界の地震です。今回の地震は、沈み込んでいるフィリピン海プレートの中に蓄えられたひずみによって起きた地震”フィリピン海プレート内の地震”と言われている。発生のメカニズムが少し違うので、南海トラフ巨大地震への影響は低い」(愛知工業大学 地域防災研究センター長 横田崇 教授)

 地震の規模を示すマグニチュードは6.6で、南海トラフ地震との関連を調査する「臨時情報」の発表基準のマグニチュード6.8以上には該当しませんでした。

「安心だと油断せず十分な備えを」

今回の地震はマグニチュード6.6

 横田教授は、地震への備えの重要性を訴えます。

 「今回は直接つながっていない、だから『安心だ』ではなくて、こういう地震が起きたことをきっかけに地震への備えを点検してもらって、まだ十分じゃなかったら備えて対処いただければと」(横田教授)