将棋の藤井聡太八冠が「叡王戦」で連敗して窮地に立たされています。「八冠」陥落の危機に地元瀬戸市の人たちは…
9日行われたのは名人戦7番勝負の第3局。愛知県瀬戸市出身の藤井八冠に一宮市出身の豊島将之九段が挑戦しました。
注目のお昼の勝負めしは藤井八冠が「冷やし中華とミニチャーハンセット」を。
豊島九段が「鰻ひつまぶし」を注文しました。
対局は午後5時半過ぎ、95手で、藤井八冠が勝利し3連勝。名人のタイトル初防衛にあと1勝となりました。
「判断の難しい一局だった。来週ということですぐに対局があるのでしっかりといい状態で臨めるようにしたい」(藤井聡太八冠)
タイトル戦では初となる空港での対局についての感想は?
「対局室からも飛行機の離着陸がよく見えて、その景色を眺めてリフレッシュすることも多かったですし、良い環境の中で対局ができた」(藤井聡太八冠)
いまだかつてないピンチに地元は…
その藤井八冠。実は、いまだかつてないピンチを迎えています。
今月2日に行われた「叡王戦」。先に3勝した方がタイトルを獲得する戦いで伊藤匠七段に惜しくも敗れ、タイトル戦で初めて、連敗を喫しました。
「星取りとしては厳しい状況になってしまったかなと思う。カド番にはなってしまいましたが、やることは変わらないので、しっかりまた準備して頑張りたいと思う」(藤井聡太八冠 2日)
対戦成績は1勝2敗。八冠“陥落”の窮地に立たされています。
藤井八冠の地元、愛知県瀬戸市では…
「ニュースで見て、え!?って。ちょっと心配なんですけど、こういう時もあるし、こういう時こそ頑張ってほしい」(地元の人)
Q:八冠陥落したら
「大丈夫です。このままいけます」
Q:八冠カップもありますし、八冠でいてもらわないと
「そうですね」(地元の人)
特製のカツカレーを準備して藤井八冠を応援
そして、これまで、“シャッター大盤”で対局を盛り上げてきた、地元の人は…
「ここから何年かは大丈夫だろうと思っていたので、ただ伊藤匠七段もすごく力のある天才棋士だとは言われていたので、ちょっと面白くなったのかなという気持ちで見たい」(せと銀座通り商店街 飯島加奈さん)
タイトルの獲得など、藤井八冠の節目を特別なメニューでお祝いしてきた、お馴染みの「喫茶スマイル」。
Q:叡王戦2連敗ですが
「(店名が)スマイルなんですけど、笑っていられない。こんなことを言ってはいけないけど、瀬戸だけに瀬戸際ですかね」(喫茶スマイル 鈴木松子店長)
9日は、ランチメニューに急遽、特製のカツカレーを準備し、名人戦に臨む藤井八冠にパワーを送った、店長の鈴木さん。今月末に開催される叡王戦の第4局でも、「なにか応援メニューをつくりたい」と話します。
「みんながびっくりするものを考えて応援していきたいと思う」(鈴木松子店長)
Q:瀬戸際からの逆転メニューを考える
「もちろんです。楽しみにしていてください」(喫茶スマイル 鈴木松子店長)