名古屋市名東区で、連絡がとれなくなった親子の安否確認の相談があったにもかかわらず区が確認するまで1週間程度かかった問題で、区は対応について「適切ではなかった」とコメントしました。

 警察などによりますと今月14日、名東区の住宅を警察と区の職員が訪れたところ、この部屋に住む76歳の女性が死亡し、さらに同居する重度の障害がある40代の息子が、衰弱した状態で見つかりました。

 息子が通う障害福祉サービス施設の職員が、親子と連絡が取れなくなったのを心配し、8日ごろから名東区に安否の確認を求めていましたが、区は電話や訪問の際「緊急性はない」と判断し室内の確認を行いませんでした。

 名東区は今回の対応について、「結果的に適切な対応でなかった」とコメントしました。

 名古屋市も「事実を重く受け止める」とし、「詳細を区に確認し、再発防止の取り組みを進めていく必要がある」としています。