長野県富士見町の国道20号で道に迷い帰宅できずにいた高齢女性を保護したとして、5日、山梨県の親子に感謝状が贈られました。

茅野警察署から感謝状を贈られたのは、山梨県の会社員・竹川泰弘さん(50)です。

大学2年生の娘・彩菜さんと一緒に、富士見町で道に迷い帰宅できずにいた90代女性を保護しました。

高齢女性を保護・竹川泰弘さん:
「おばあちゃんが家族のもとにお帰りになられて、自分のことのようにうれしく思う」

当時の様子を説明する竹川さん

3月17日午前3時ごろ、2人は山梨から彩名さんが暮らす岐阜県に向かうため、富士見町の国道20号を車で走行していました。

当時の様子を再現したイラスト

その際、歩道を1人で歩く高齢女性を見つけました。

気温2度ほどの冷え込みの中、上着を着ていなかった女性。すぐに車を停めて声をかけたと言います。

当時の様子を再現したイラスト

竹川泰弘さん:
「周りに街灯も少なくて、暗い道を歩いていたので、ちょっとおかしいなと。『岡谷市まで歩いて帰る』と話していて、ちょっと歩いて帰れる距離ではないなと」

竹川さんはすぐに警察に通報、女性を車の中に招き入れて到着を待ちました。

女性は認知症とみられ、その後、警察が家まで送り届けたということです。

茅野警察署・石井聖文署長:
「交通事故の危険性があったと思いますので感謝しています。薄着姿で寒空の中を歩いていた方でしたので(竹川さん親子に)勇気ある行動で助けていただいたなと」

竹川泰弘さん:
「うちの両親も高齢になり、そういうことも考えられますので、臆することなく声をかけることが大切だなと思いました」