クマ対策です。秋田県の山林では警察官が襲われ大けがをする事故も起きています。長野県大町市でも5月に入り目撃が相次いでいて、22日、観光関係者などがクマの隠れ場となるやぶを刈りました。

生い茂るツタや葉っぱを草刈り機などを使って取り除きます。大町市の大町温泉郷で行われた草刈りです。

その理由は、クマ対策です。大町市内では今月に入り目撃情報が相次いでいます。

5月22日までに20件と2023年に比べ6件多く、このうち18件は温泉郷周辺です。

草刈りはクマの隠れ場となる場所を減らしたり、人と鉢合わせしたりすることを防ぐために有効な取り組みです。

大町温泉郷観光協会・柏原智美事務局長:
「(クマが)隠れられないようにすることが対策。(やぶ刈り後は)目撃は減って(観光客も)散歩できるようになる」

県内全体では昨年度、1400件ほどの目撃があり、前の年に比べ2倍ほど増えました。
また、人身被害も11件と増加傾向です。

例年、クマの目撃は5月から増加します。秋田県の山林では5月18日、男性の遺体を搬送しようとした警察官2人が襲われ大けがをしました。亡くなった男性もクマに襲われた可能性があるということです。

県によりますと、クマは今、子育て中です。子グマを守ろうと親が襲ってくる可能性があり特に注意が必要だということです。

大町温泉郷の草刈りは5月23日は川沿いの土手などで行うことにしています。